夜釣りでのチヌ生息ポイントを見極める!
夏場、だんだんと気温も上昇してきて水温が上がってくるとエサ取りの活性が高まり手も足も出ない・・・。底にチヌが生息しているのは分かっているのに・・・。
こんな時は思い切って夜釣りでチヌを狙ってみるのも面白い。
夜釣りと言っても真夜中にやるのではなく、太陽が沈み始め海面をきらめかせる頃から午後10時ぐらいまでがメインの時間帯となる。
日中あれほど頑張ったのにボウズの連続で、全く釣果があがらなかったのに夜釣りにシフトした途端あっさり大型のチヌが釣れた。
こんな事もよくある話しです。
夜釣でチヌの生息するポイントと、行動パターンを予め押さえておけば仕掛けや戦略もグッと立てやすくなります。
チヌは夜行性
チヌはよく夜行性だといったことを耳にする。
それはなぜか?
チヌは警戒心が非常に強い魚と言われます。
ではエサ取りをも蹴散らすこのチヌを襲うものとはいったい何だろうか?
何にそんな警戒するのでしょうか?
そう考えた時に、天敵として考えられるのが「野鳥」と言えます。ミサゴなどの猛禽類(モウキンルイ)がエサを求めて浅場のチヌを捕獲しにくるためにチヌは浅場を特に警戒すると考えられます。
長い年月の中でチヌが天敵として共存してきたのが野鳥であるのなら、浅場のチヌが人影を警戒するのは、人間を警戒しているというよりも”地上の動く物体”、影を警戒していると考えるのが妥当。
一方で夜になれば、周囲が暗くなるのでチヌ自身の色が黒いがゆえに、こういったハンター達から識別されにくくなる。
そのため夜になると浅場にも悠々とエサを求めて回遊してくるのですね。
夜釣りで浅場が有力なチヌ生息のポイントになるのはこういった理由から。
夜に大型がヒットする確率が高まるのは、老齢で経験深いチヌこそ暗闇は安全と認識しているからでしょう。浅場の堤防に付着したカラス貝や、カニ等のエサを警戒心を解いて捕食しにくる訳です。
チヌは夜行性だと言われる由縁はそういった長い歴史的な背景がある。
勿論これに付随し、夏場の暑い時期には夜になると水温が下がるために浅場のエサを求めて回遊してくるということもある。
夜釣りでの具体的なチヌ生息ポイント
日中狙っていたポイントがそのまま夜釣りでも同じポイントになったりもするが、タナは浅く、ポイントは近くなるのが夜釣の特徴です。
水深が50cmもあれば大型のチヌが食ってくる。
堤防付近であれば汽水域が狙い目で、川の流れと海の流れがぶつかる潮目や、導流堤があればその付近の浅場は底に変化が生じ易く有力なチヌの生息ポイントとなります。
漁協の排水口周辺や、常夜灯が照らす光の輪の縁も有力なチヌ生息のポイント。
チヌは明かりを照らすと逃げてしまいますが、ずっと付いている明かりの周辺には警戒心も弱く意外にも生息している。
橋げた周辺や潮の緩む場所にもチヌは生息しており、漁港内のスロープも有力ポイントで、夜釣りでは一つの場所にどっしり腰を据えて釣るよりも、色々なポイントを探りながら釣ると釣果が上がりやすいです。
磯であれば、やはり近いポイントである磯際、水深の浅い海溝の付け根、張り出した岩だなの上などがチヌ生息の目安になる。
まとめ
夜釣りでの魅力は何と言っても大型のチヌが浅場に生息しているという点。
夜行性のチヌの活性も高まっているため、時合の時間が長く、狙える時間も伸びるためヒットさせやすい。
チヌの夜釣りに限らず、夜釣りではマナーも大切です。
タモ入れで四苦八苦していたら平然とヘッドライトで照らされて、バラして逃してしまった。結果チヌが寄ってこなくなった。
なんて事になったらかなわない。
先行者がいる場合は十分に気を使ってマナー良く釣りを楽しみたい。
また磯で夜釣りをする時は、危険区域や立入禁止区域に間違って入らないように前もって調べておくと良いです。いくらチヌが生息していると言っても自身の危険を犯しては意味がありません。
下調べせずに釣行に出かけたら、実は地元では有名な心霊スポットだった。こんな事にはなりたくないです。
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